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予約システムは自作可能?メリット・デメリットやプログラミングスキルとは

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予約システムとは

予約システムとは、予約受付やキャンセル、変更といった予約に関する業務を一元管理できるシステムです。顧客はウェブサイトやアプリを通じて、24時間365日いつでもどこからでも、簡単に予約や変更ができます。

予約システムによっては顧客情報や予約履歴を蓄積し、マーケティング活動に役立てることも可能です。顧客の属性や行動パターンを把握し、ターゲットを絞った効果的なキャンペーンやサービスの提供ができるようになります。

予約システムを自作するメリット

予約システムは既存のサービスを導入するだけでなく、自作することも可能です。ただし、自作は非常に多くのコストとリソースがかかってしまいます。

ここでは「それでも自作を検討したい」という方のために、予約システムを自作するメリットを3つ紹介します。

自社のニーズに合わせて開発できる

予約システムを自作するメリットは、自社のニーズに合わせて自由に開発できる点です。顧客管理、メルマガ配信、顧客アンケート、複数店舗対応、支払処理、クーポン・ポイント機能など、自社に必要な機能をすべて実装することができます。

既存の予約システムに含まれる不要な機能を排除すれば、開発コストを抑え、システムの使い勝手も向上させることも可能です。

コストを抑えられる

開発業者に委託する場合、最低限の予約機能でも100万円単位の費用がかかります。シフト管理や在庫管理、データ分析機能などを追加すると、300万円以上の費用が必要になることもあるでしょう。

自作であれば導入費用やカスタマイズ費用、メンテナンス費用などはほとんどかかりません。必要なのはエンジニアの人件費やサーバー費用などですが、長期的に見れば、外部サービスを利用するよりもコストを抑えられる可能性があります。

実際に使用する中で最適化できる

自作であれば、運用しながら問題点を見つけ、随時改善していくことができます。例えば、予約フォームの入力項目が分かりにくい、予約完了メールの文面が不親切、特定の機能が使いにくいといった問題が発生した場合でも、担当のプログラマーが迅速に修正対応できるでしょう。

また、ビジネスの成長や顧客ニーズの変化に合わせて、新たな機能を追加したり、既存の機能を改良したりすることも容易です。外部の開発者に依頼する場合は、仕様変更や追加開発のたびに費用や時間がかかりますが、自作であれば、柔軟かつスピーディーにシステムを進化させることができます。

予約システムを自作するデメリット

一方、予約システムの自作にはデメリットもあります。ここでは3つのデメリットを紹介します。

専門知識や技術を習得する必要がある

予約システムは、顧客情報管理や予約処理、決済機能、セキュリティ対策など、多岐にわたる機能を連携させる必要があります。そのため、幅広い分野の専門知識と技術を習得する必要があるでしょう。

専門知識や技術を持たない場合は、プログラミングスクールに通うなどして学習する必要があります。しかし、プログラミングスキルを習得するには、時間と費用がかかります。

短期集中型のプログラミングスクールでも、数十万円の学費がかかるのが一般的です。株式会社TAGSTUDIOの調査によると、平均額は37万円です。

プログラミングスクールに支払った料金の総額のアンケート結果

出典:PR TIMES|プログラミングスクールに支払った料金の総額は?金額と満足度に関する調査アンケート

投入までに時間がかかる

予約システムを自作する場合、開発には多くの時間と労力を要します。要件定義や設計といった初期段階から、プログラミング、テスト、デバッグ、そして運用開始後のメンテナンスに至るまで、すべての工程を自社で行う必要があるためです。初めてシステム開発を行う場合は、予想外のトラブルや仕様変更などが発生し、さらに時間がかかる可能性があります。

自社開発のメリットとして、自社が求める機能を自由に実装できる点は大きな魅力です。しかし、クオリティが担保された理想的なシステムを構築するには、相応の工数が必要となるでしょう。

セキュリティ対策に不安が残る

予約システムでは、顧客の個人情報や予約情報、場合によっては決済情報など、非常に重要な情報を扱います。これらの情報が漏洩したり、不正アクセスされたりすると、顧客からの信頼を失うだけでなく、法的責任を問われる可能性もあるでしょう。

総務省のデータによると、サイバー攻撃は増加傾向にあるとわかっています。

サイバー攻撃のパケット数の推移

出典:総務省|令和5年 情報通信に関する現状報告の概要

セキュリティ対策を適切に実施するためには、セキュリティに関する専門知識や技術を習得する必要があります。しかし、セキュリティの分野は常に進化しており、最新の脅威や脆弱性に対応するためには継続的な学習が必要です。専門知識を持たない開発者がセキュリティ対策を独自に行う場合、見落としや誤りが発生し、システムの脆弱性を招く可能性があります。

予約システムの自作に必要なプログラミングスキル

予約システムの自作には、複数のプログラミングスキルが必要です。ここでは必要とされるプログラミングスキルを5個紹介します。

HTML

HTMLは、Webページを作成するための基本的なマークアップ言語です。タグと呼ばれる特殊な記号を使って、ページ内のテキストや画像、リンクなどを定義します。

予約システムを作る際には、予約フォーム、予約状況の表示画面、確認メールのテンプレートなど、ユーザーが視覚的に情報を確認するためのインターフェースを構築する必要があります。例えば、`<form>`タグを使って予約フォームを作成し、`<input>`タグで入力欄を配置したり、`<button>`タグで送信ボタンを作成したりします。

HTMLはWeb開発の基礎となるスキルであり、予約システムだけでなく、さまざまなWebアプリケーション開発に役立つでしょう。

CSS

CSSは、Webサイトの見た目を指定できるスタイルシート言語です。HTMLで作成されたWebページに、文字のレイアウト、サイズ、色、装飾、背景画像などを指定し、デザインを施すことができます。

CSSを使用することで、HTMLだけで作成されたシンプルなWebページが見栄えの良い、使いやすいページに変身します。例えば、予約フォームの入力欄やボタンのデザインを整えたり、予約状況を表示するテーブルを見やすくレイアウトしたりすることができます。

予約システムにおいて、CSSはユーザーにとって分かりやすいページを作成するために不可欠です。見やすいレイアウトや適切な配色、フォントサイズなどを設定することで、ユーザーはストレスなく予約手続きを進めることができます。

JavaScript

JavaScriptはボタンの色や形の変化、スライドショー、ポップアップ画面などの動的な要素を実装することができます。HTMLがWebページの骨格を、CSSが見た目を定義するのに対し、JavaScriptはWebページに「動き」を与える役割を担います。

予約システムにおいても、JavaScriptは重要な役割を果たします。例えば、予約フォームの入力チェック、空き状況の動的な表示、予約完了時のアニメーション効果など、ユーザー体験を向上させるための様々な機能を実現するために活用されます。JavaScriptを使いこなすことで、単なる予約受付だけでなく、ユーザーが快適に利用できる、魅力的な予約システムを構築できます。

Java

Javaは汎用性が高く、多くのエンジニアから支持されているサーバーサイドのプログラミング言語です。オブジェクト指向のプログラミングが可能で、複雑なシステムの構築やメンテナンスが容易です。Webサイト制作以外にも業務系システム開発やアプリケーション制作などさまざまな分野で活用されています。

OSに依存しない動作が可能で、一度書けばWindowsやMacなど環境を問わず実行できます。世界中で使われているため、バグが修正されやすく、安定しています。データベースとの連携やセキュリティ対策なども実装可能であり、本格的な予約システムの開発に対応できます。

PHP

PHPは、動的なWebページを作成するためのサーバーサイドのプログラミング言語です。サーバーサイドとは、Webサーバー上で動作するプログラムのことを指し、ユーザーの入力情報を受け取り、データベースへの保存やユーザー情報の管理など、Webページの裏側で処理を行います。

例えば、予約カレンダーによる空き状況の確認、予約情報のデータベースへの保存、予約確認メールの自動送信、キャンセル処理など、予約システムの根幹を支える機能の実装にPHPは欠かせません。

SQL

SQLは、データベースのアクセス・定義を行うためのサーバーサイドの言語です。データベースとは、ユーザー情報などのデータをコンピューターの中に電子的に格納したものを指します。

SQLを用いることで、データベースに対して、必要なデータの検索、更新、削除、挿入などの操作を行うことができます。例えば、予約システムでは、

  • 新規予約の情報をデータベースに登録する
  • 特定の日時の空き状況をデータベースから検索する
  • 予約の変更やキャンセルをデータベースに反映する

といった操作をSQLで行います。

予約システムを自作以外で導入する方法

予約システムは、自作以外でも導入できます。ここでは3つの導入方法を紹介します。

開発会社に外注する

開発会社に外注する場合、プロの力を借りて高品質な予約システムを構築できる点がメリットです。自社で開発する場合と異なり、プログラミングやシステム設計の知識がなくても安心して開発を進めることができます。

しかし、開発会社に外注する場合は、初期費用が高額になる傾向があります。開発期間も長くなる場合があり、迅速に予約システムを導入したい場合には、他の方法を検討する必要があるでしょう。

CMSを利用する

CMSを利用するメリットは、プログラミングの知識が少なくても予約システムを構築できる点です。CMSはWebサイトのコンテンツを管理するためのシステムであり、HTMLやCSS、JavaScriptなどの専門知識がなくても、予約フォームや予約カレンダーなどの基本的な機能を実装することができます。

一方、CMSの操作やプラグインの導入には、基本的なWeb制作の知識が必要です。また、運用やトラブル対応も自己責任となるため、問題が発生した場合には、自分で解決する必要があります。

SaaS型予約システムを導入する

SaaS型予約システムのメリットは、手軽に導入できる点です。複雑な設定やサーバーの準備は不要で、アカウント登録と簡単な設定を行うだけで、すぐに予約受付を開始できます。また、常に最新の機能を利用でき、システムのアップデートやセキュリティ対策もサービス提供者側が行ってくれます。

一方、SaaS型予約システムは、カスタマイズ性に限界があります。サービス提供者が用意した機能やデザインの範囲内でしか利用できないため、自社独自のニーズに完全に合致するシステムを構築することは困難です。

おすすめの予約システム10選!自作が難しいなら既存のサービス利用を検討しよう

予約システムの自作は、容易ではありません。自社にとって最適なものが出来上がる可能性はあるものの、非常に多くの時間とリソースが必要であるうえに、セキュリティ対策も必至です。

外注やCMSの利用といった選択肢もありますが、既存のシステムを導入すれば簡単に予約システムを導入できます。ここではおすすめの予約システムをいくつか紹介します。

システム名イメージ初期費用月額費用決済手数料利用業界日付・指名予約LINE連携HP作成事前決済外部サイト連携
STORES予約0円 ※無料フリー:0円 ※無料
ライト:7,980円〜
スタンダード:2.4万円
プラチナ:6万円 
4.9%+99円レッスン教室
飲食店/美容室
エステ/サロン
Googleで予約
インスタ/LINE予約
API/SNS連携
Kalonade(カロネード)
0円 ※無料
2.5万円~3.6%~美容クリニック/エステサロン
ネイルサロン/リラクゼーション
美容院/整骨院/治療院
パーソナルジムなど

LINE予約
サロンボード連携
LINEサロン予約 RE:RE 0円 ※無料 9,800円0円 ※無料 美容室/整体院
エステ/サロン
フィットネス
ホットペッパー
KAKERU LINE予約440,000円~(税込)
※基本+予約機能
33,000円~(税込)
※基本+予約機能
3%~小売/飲食/不動産
メーカー/アパレル
イベント運営事業
BtoB企業

※カスタマイズ

※オプション
LINE連携
API連携
CRM・基幹システム
ECサイト/POSレジ
Zoomなど
Squareオンラインビジネス0円 ※無料 フリー:0円
プロ:1,200円
パフォーム:2,200円
プレミア:6,800円
3.3~3.6%レッスン教室
飲食店/美容室
エステ/サロン
formrun0円 ※無料FREE:0円
BEGINNER:3,880円
STARTER:12,980円
PROFESSIONAL:25,800円
2.99%~レッスン教室
飲食店
美容/サロン
整骨院
日程調整ツール(bookrun)
SELECT TYPE0円フリー:0円 
ベーシック:3,000円 
プロ:5,000円 
プレミア:1.5万円  
4.9~5.9%レッスン教室/飲食店
美容室/サロン/ホテル
RESERVA
Reservation
0円ブルー:2,000円
シルバー:5,000円
ゴールド:1万円
エンタープライズ:2万円
4.9%レッスン教室/飲食店
美容室・サロン
〇 
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予約システムで店舗運営を効率化しよう

予約システムは自作も可能ですが、多大なリソースがかかります。自社での開発経験がない場合、実際の運用まではかなりの時間がかかることを理解しておきましょう。また、セキュリティ対策なども慎重に検討しなければなりません。

予約システム以外の方法として、開発会社の外注やSaaS型予約システムの利用などが挙げられます。それぞれで特徴が異なるため、自社にとって最適な選択肢を検討することが大切です。

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