レジ端末の種類
レジ端末には、主に4つの種類があります。
種類 | 特徴 | 主な利用シーン |
有人レジ | 店員が操作して会計を行う、従来型のレジ。 | スーパー、コンビニ、小売店など |
セルフレジ | 客自身が商品をスキャンして会計を行うレジ。 | スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど |
POSレジ | 販売情報を記録・分析できる機能を持つレジ。 | 飲食店、アパレルショップなど |
券売機 | 食券などを購入して注文する形式。 | ラーメン店、ファストフード店など |
詳しい特徴は次の記事を参考にしてください。
レジにあると便利なおすすめの機能
レジにはさまざまな機能が備わっています。自店舗にとって必要なレジを見つけるには、どのような機能があるのか把握しておくことが大切です。
ここではレジにあると便利なおすすめの機能をいくつか紹介します。
顧客管理機能 – さまざまなデータを登録できる
POSレジの顧客管理機能では、顧客の名前、住所、電話番号といった基本情報のほかに、誕生日、購入履歴、来店頻度などさまざまなデータを登録できます。データを売上と紐付けることで、個々の顧客に合わせたサービスが可能になります。
例えば、顧客の好みに合わせたおすすめ商品の紹介や購入履歴に基づいた割引クーポンの発行、誕生月に合わせた特別なキャンペーンなどを実施できます。飲食店であれば、ボトルキープや過去の予約メニューを管理することも可能です。
売上の集計・分析機能 – データに基づいた営業戦略が立てられる
売上の集計・分析機能を利用すれば、データを活用して効率的な経営ができるようになります。例えば、飲食店なら、人気メニューや売れ行きの悪いメニューを簡単に把握できます。また、来店客が集中する曜日や時間帯を分析することも可能です。
時間帯別の売上分析では、ピーク時間やアイドル時間、曜日ごとの売上傾向を把握することができます。商品別の売上分析では、売れ筋商品や死に筋商品を把握し、在庫管理や仕入れに役立てることが可能です。また、従業員ごとの販売実績を把握し、評価や人材育成に活用することもできます。
キャッシュレス対応 – 売上機会の損失を防げる
多様な決済手段に対応することは、現代のビジネスにおいて非常に重要です。日本ではキャッシュレス決済の利用者が増加しているためです。
例えば飲食店で対応レジを導入すると、現金以外の支払い方法を提供し、売上機会の損失を防げるようになるでしょう。
キャッシュレス決済は会計ミスの軽減とレジ作業の効率化にも役立ちます。また、利用金額に応じてポイントを進呈したり、ポイントで決済したりする機能があれば、顧客にとってさらに利便性が高まります。
セルフオーダーシステム機能 – 人手不足の解消に役立つ
セルフオーダーシステム機能は、テーブルに設置したタブレット端末を使って顧客が直接オーダーできるシステムです。スタッフが注文を受けにテーブルに行く必要がなくなり、顧客の「店員が来ない」といった不満を解消できます。また、注文ミスや聞き間違いのリスクを減らし、顧客の待ち時間短縮にも効果的です。
さらに、スタッフの負担を軽減し、人手不足の解消にも役立ちます。店員は注文確認や配膳など他の業務に集中することができ、サービスの質向上にもつながります。
予約管理機能 – 予約をまとめて管理できる
POSレジに予約管理機能があれば、24時間いつでも来店予約を受け付けることができます。現在、ネット予約は電話予約よりも利用率が高くなっています。
POSレジはネットと電話の予約をまとめて管理できるため、予約状況を把握しやすく、ダブルブッキングや予約漏れなどのミスを防ぐことも可能です。
電話だけでの予約受付では、電話応対で接客や調理が中断されたり、忙しい時間帯に予約を逃したりするリスクがあります。予約管理機能があれば、これらの心配がなくなり、顧客は自分の都合の良い時間に予約を入れることができます。
多店舗管理機能 – 売上や在庫のデータが本部に自動送信される
複数店舗を展開する飲食店では、全店舗のレジ情報を一元管理できるため特に便利です。各店舗の売上データや在庫データ、顧客情報などを、POSレジを通して本社や本部で一括管理できます。
売上や在庫のデータが本部に自動送信されるため、各店舗から報告書を待つ手間がなくなり、リアルタイムで状況を把握できます。全店舗の売上状況を比較して、売れ行きの良い商品や店舗を把握したり、在庫状況を共有して、欠品や過剰在庫を防いだりすることも可能です。店舗ごとの売れ筋分析なども効率的に行えるようになり、今後の経営判断に役立ちます。
レジ端末を導入する際におすすめの比較ポイント
レジ端末によって、それぞれ特徴が異なります。レジ端末は導入費用がかかるため、自店舗の課題を解決できるものを選ぶのが大切です。
ここではレジ端末を導入する際におすすめの比較ポイントを紹介します。
サポート体制や導入しやすさ
充実したサポート体制を持つ業者を選びましょう。POSレジは、導入して終わりではありません。導入後の設定や操作方法、トラブル発生時の対応など継続的なサポートが重要です。具体的には、電話やメールでのサポート対応、操作マニュアルの提供、訪問サポートの有無などを確認しましょう。
また、レジにはアプリをインストールして自分で設定するタイプと、担当者が設置や設定のサポートをしてくれるタイプがあります。自分で設定するのが不安な場合は、担当者のサポートがあるレジを選びましょう。サポート付きのレジを選ぶことで、導入がスムーズに進みます。
自店舗の課題を解決できる機能
レジ端末を導入する際、自店舗の課題を解決できる機能を搭載しているかを確認することが重要です。具体的にどのような課題を抱えているのかは店舗によってさまざまです。
例えば、人手不足に悩んでいる店舗なら、セルフオーダーシステム機能や自動釣銭機機能が役立ちます。顧客管理に課題を感じているなら、顧客管理機能やポイント機能が有効です。また、在庫管理に苦労しているなら、在庫管理機能や発注機能が便利です。
運用に必要な機器
レジによって必要な端末はタブレット、スマートフォン、PC、専用機器などさまざまです。すでに保有している端末を利用できる可能性もあるため、事前に必要な端末を確認するのがおすすめです。
必要な機器は、POSレジの種類や機能によって必要なものが異なります。導入前にどの機器が必要なのか、業者に確認することをおすすめします。
導入や運用にかかるコスト
レジ端末の導入には、初期費用や月額費用といったコストがかかります。導入コストは、レジ端末本体の購入費用や初期設定費用などです。運用コストは月額利用料や保守費用、消耗品費用などが挙げられます。
導入を検討する際はコストを事前に見積もり、予算と照らし合わせて導入を検討しましょう。コストを抑えたい場合は、無料プランや初期費用無料のレジを検討するのも良いでしょう。予算に応じたレジを選ぶことで、コストを抑えつつ必要な機能を確保できます。
連携できる外部サービス
POSレジは単体で使用するだけでなく、さまざまな外部サービスと連携することで、より便利に活用できます。確認すべき外部連携サービスには、キャッシュレス決済ツール、Web予約システム、会計ツール、モバイルオーダーなどがあります。
レジでキャッシュレス決済を導入したい場合は、同社サービスと連携するのか、外部サービスと連携するのか確認が必要です。レジの申込みだけでキャッシュレス決済が行えるとは限らないため、注意が必要です。
業種別のレジ端末の選び方のポイント
レジ端末の中には、特定の業種に特化したものもあります。
ここでは自店舗の業種に合ったレジの選び方を紹介します。
飲食店 – 多様な決済手段に対応できるか
近年、クレジットカード、QRコード決済など、キャッシュレス決済の利用者が増加しています。現金のみしか対応していない場合、キャッシュレス決済を利用したい顧客のニーズに応えられず、売上機会を失ってしまう可能性があるでしょう。実際に、6割以上の人が飲食店を選ぶ際にキャッシュレス決済ができるかチェックしています。
さらに、複数店舗を運営する場合は、全店舗の売上データや在庫、人員を一元管理できる複数店舗管理機能が便利です。海外からの観光客の利用が多い店舗では、外国人観光客に人気の決済方法に対応しているかどうかも重要なポイントです。
美容業界 – 外部サイトと連携できるか
美容業界では顧客管理や予約管理を効率的に行うために、外部サイトと連携できるレジ端末を選ぶことが重要です。多くのお客様は、予約サイトを閲覧して予約することが多いです。
POSレジを選ぶ際には、自店舗が利用している外部サイトと連携できるかを確認しましょう。
また、美容室はリピーターが多いため、顧客情報管理機能が充実したものがおすすめです。顧客情報を基に分析を行い、接客改善や効果的な販促施策に活用しましょう。
小売業- 店舗とECサイトの在庫を連携できるか
小売業では、会計機能に加え、店舗とECサイトの在庫を連携できる在庫管理機能が必須です。POSレジとECサイトの在庫を連携することで、実店舗で商品が売れた際に、ECサイトの在庫数を自動で更新できます。在庫切れによる販売機会の損失や顧客へのトラブルを防ぐことができるでしょう。
商品数が多い場合は、バーコードスキャナーを使って商品名や価格を素早く登録できると効率的です。また、売上分析機能を活用することで、トレンド商品や売れ筋商品を把握し、商品の配置変更やクーポン発行などのマーケティング施策に活かせます。
おすすめレジ端末5選
レジ端末にはさまざまな種類があります。大切なのは自社の課題を解決できるものを選ぶことです。
ここではおすすめのレジ端末をいくつか紹介します。
サービス名 | イメージ | 初期費用 | 月額費用 | おすすめの業界 | 対応端末・OS | サポート | 決済システム 連携 | 会計ソフト 連携 | 自動釣銭機 連携 | セルフレジ 対応 |
squareレジスター(POS) | 端末費用のみ | 0円 ※無料 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad/iPhone(iOS) Android タブレット | 電話 メール | Square ・クレジットカード ・交通系電子マネー ・QRコード | Squareアプリ 他社アプリ連動可 | 〇 | 〇 | |
かんたん注文 | 問い合わせ | 0円~ ※キャンペーン価格 | 飲食店・カフェ | iPad(iOS) Android タブレット | 電話 LINE | STORES決済 ・クレジットカード ・交通系電子マネー IntaPay ・QRコード国内主要12ブランド ・海外3ブランド | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 問い合わせ | 問い合わせ | |
CASHIER | 0円~ 端末費用のみ ※端末レンタルあり | スタンダード:0円 プロフェッショナル:4,000円 ※税抜 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | Android タブレット | 電話 | Square Spayd StarPay | 問合せ | 〇 | 〇 | |
STORES レジ | 0円~ | フリー:0円 ベーシック:4,950円 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad(iOS) | メール 電話 | STORES決済 ・クレジットカード ・交通系電子マネー カスタム追加可能 | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | 〇 | |
Air レジ | 0円 ※無料 ※iPad 37,790円 (別売) | 0円 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad/iPhone (iOS) | メール チャット | Square Airペイ | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | × | |
スマレジ | 0円 ※無料 | スタンダード:0円 プレミアム:4,400円 プレミアムプラス:7,700円 フードビジネス:11,000円 リテールビジネス:13,200 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad(iOS) | 電話(有料) メール | Square、STORES 決済 楽天ペイ スマレジペイメント ペイメント・マイスター おてがるPay、StarPay | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | 〇 | |
NEC モバイルPOS | 問い合わせ | 問い合わせ | 飲食店・カフェ | iPad(iOS) | 電話 24時間365日 メール | stera terminal AirPAY Anywhere StarPay | 問い合わせ | 〇 | 〇 | |
ユビレジ | 0円 ※無料 ※周辺機器別売り | フリー:0円 プレミアム:6,900円 飲食店向け:8,400円 小売向け:11,400円 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad(iOS) | 電話(有料) メール | Square、STORES 決済 楽天ペイ 食べログPay StarPay など | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | 〇 | |
USENレジ | 0円 ※無料 | 9,980円~/1台 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad(iOS) | 電話 | USEN PAY USEN PAY QR | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | 〇 |
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初期費用 | 月額費用 |
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