レジの種類
レジは大きく分けて4つの種類があります。
- 有人レジ
- セルフレジ
- POSレジ
- 券売機
ここではそれぞれを詳しく解説します。
有人レジ
有人レジとは、店員が商品バーコードの読み取りや会計、お釣りの受け渡しを行う従来型のレジです。スーパーやコンビニ、飲食店、小売店など、さまざまな場所で広く使われています。
有人レジでは、店員が直接お客様に対応するため、商品に関する質問や不明点にその場で答えることができ、お客様に安心感を与えることができます。また、現金だけでなく、クレジットカードや電子マネー、ギフト券など、多様な支払い方法に対応できる柔軟性も大きな特徴です。
しかし、有人レジはセルフレジに比べて、人件費がかかり、レジの処理速度が遅いという側面もあります。近年では、人手不足の解消や人件費削減、レジ混雑の緩和、業務効率化、衛生面の向上を目的として、フルセルフレジやセミセルフレジを導入する店舗が増加しています。
セルフレジ
セルフレジとは、お客様自身で商品のバーコードを読み取り、会計を行うレジシステムです。スーパーやコンビニでの導入が増えており、レジ待ち時間の短縮や人件費削減などの効果が期待できます。
セルフレジには、「セミセルフレジ」と「フルセルフレジ」の2種類があります。セミセルフレジは店員が商品のスキャンを行い、お客様が精算機で支払うタイプです。フルセルフレジは、商品スキャンから支払いまでをすべてお客様自身で行うものです。
セルフレジはお客様にとって便利なだけでなく、店舗側にとってもメリットの多いシステムです。ただ、年齢層の高い方や操作に不慣れな方にとっては、使い方が難しいと感じる場合もあります。
セルフレジの詳細はこちらの記事で解説しています。
セルフレジとは?メリット・デメリットや具体的な選び方を紹介
POSレジ
POSレジとは、販売時点情報管理(Point Of Sales)システムを搭載したレジのことです。従来のレジでは別途帳簿が必要だった顧客情報や在庫管理も、POSシステムで一元管理できます。
POSレジの特徴は、会計や販売情報をデータとして蓄積し、煩雑な事務処理を自動化できる点にあります。例えば、どの商品が売れているのか、どの時間帯が忙しいのか、といった情報を得ることができ、販売戦略の立案や在庫の最適化に活用できます。また、顧客の購買履歴を分析することで、顧客一人ひとりに合わせたサービスを提供することも可能です。
POSレジは、小売店、飲食店、サービス業など、幅広い業種で利用されています。複数店舗の在庫管理や会計情報を共有できる利点があり、スーパーやコンビニなどで広く採用されています。
POSレジの詳細についてはこちらの記事で解説しています。
POSレジとは?7つの機能と具体的なメリット、導入のポイントも解説
券売機
券売機とは、食券や乗車券、入場券など、さまざまな種類の券を販売する自動販売機のことです。飲食店や遊園地、駅、映画館、劇場などで利用されています。特に飲食店では、券売機を利用することで注文・会計業務を自動化し、業務効率化につながります。
近年では、タッチパネル式で操作が簡単な券売機や多言語に対応した券売機など、さまざまな種類の券売機が登場しています。多店舗展開する店には、POS機能を備えた券売機もおすすめです。
レジ導入には初期費用や教育コストがかかりますが、無人の券売機を導入することで、これらのコストを削減できます。
レジの種類を選ぶうえで知っておきたいポイント
レジの種類によって、顧客満足度が大きく変わります。例えば、顧客の回転数が大切な飲食店では券売機が役に立ちます。一方、複雑なメニューがある美容室やサロン、クリニックでは、顧客分析機能のあるPOSレジが大切です。
レジを選ぶ際、まずは「どのような点に気をつければよいのか」を知っておく必要があるでしょう。ここではレジの種類を選ぶうえで知っておきたいポイントを4つ紹介します。
レジ導入のメリット
レジ導入のメリットは、売上管理が容易になる点です。バーコードを読み取るだけで合計金額やお釣りを瞬時に計算できるため、会計ミスを減らし、レジ締め作業を効率化できます。
さらに、レジで会計処理を行う度に、販売データが記録されます。特にPOSレジでは「どの商品がどの時間帯に売れているのか」「どの顧客層に人気があるのか」といった情報を得られます。顧客の購買履歴を分析することで、リピーターの特定や顧客単価の把握も可能です。
このようなデータを活用すれば、今後の需要予測や販売戦略の立案、在庫管理の効率化など、店舗運営のさまざまな場面で役立ちます。
レジ導入の注意点
レジ導入の際には、導入コストとランニングコストを把握することが重要です。レジシステムの価格や設置費用、保守費用、システム利用料など、初期費用だけでなく、運用にかかる費用も考慮する必要があります。
そして、レジを導入する際は、必要な機能が搭載されているかを確認することが重要です。必要な機能が欠けていると、業務効率が向上しなかったり、顧客満足度が低下したりする可能性があります。
逆に、不要な機能が多いレジは使いづらく、従業員教育の手間も増え、かえって業務が煩雑になることがあります。近年のレジには多彩な機能があり、必要以上の機能があると費用が増えるため、事前に何が必要かを精査することが重要です。
レジの選び方
レジの選び方は、まず業態と規模を考慮することが重要です。小規模な個人商店であれば、シンプルな機能のレジで十分な場合が多いでしょう。一方、中規模以上の店舗や多様な商品を取り扱う店舗では、在庫管理や売上分析機能が充実したPOSレジが適しています。
次に、必要な機能を明確化しましょう。顧客管理、売上分析、在庫管理など、レジに求める機能をリストアップし、それらの機能が搭載されているかを確認しましょう。
操作性も重要なポイントです。シュワット株式会社の調査によると、POSレジ導入の決め手1位は「操作性・使いやすさ」です。
実際に使用する従業員の使いやすさを考慮し、直感的に理解できるかを確認しましょう。業種に適したレジの導入事例を参考にすることも有効です。
レジの支払い方法
レジでの支払い方法は、大きく分けて3種類あります。
- 現金
- クレジットカード決済
- プリペイド式電子マネー
- QRコード決済
現金は、最も一般的な支払い方法です。お客様から現金を受け取り、お釣りを返すというシンプルな方法です。クレジットカード決済は、お客様が保有するクレジットカードを利用して支払う方法です。プリペイド式電子マネーはSuicaやPASMOなどの電子マネーで支払う方法です。QRコード決済は、スマートフォンアプリに表示されたQRコードを読み取ることで支払う方法です。
年代によって、支払い方法が異なる傾向にあることも頭に入れておきましょう。
将来的に導入を検討している支払い方法がある場合は、そのレジシステムが対応可能かどうかも確認しておく必要があります。
レジにあると便利な機能
レジによって機能は大きく異なります。自店舗の課題を解決できる機能が備わっているかどうかも重要なポイントです。
ここではレジにあると便利な機能を5つ紹介します。
顧客管理・顧客分析
POSレジでは、顧客の属性情報(年齢、性別、住所など)や購入商品、購入日時、購入金額などのデータを収集できます。データを分析することで、顧客の購買行動を把握し、顧客一人ひとりに合わせたサービスや商品を提案できます。
例えば、顧客情報を分析し、性別や年齢層に合わせた商品ラインナップの改善や新たなサービスを追加することで、顧客のニーズを満たし、リピート率の向上が期待できます。また、過去の購入履歴に基づいておすすめ商品を提案したり、ポイントカードと連携してポイント付与や割引サービスを提供したりすることも可能です。
売上管理・売上分析
売上アップを目指すためには、売上データを効果的に分析することが重要です。例えば、売れ筋商品を重点的に販売したり、関連商品を一緒に陳列したりすることで売上増加を期待できます。逆に、売れ行きの悪い商品は思い切って販売を中止することで、在庫を抱えるリスクや廃棄コストを削減できます。
また、曜日別・時間帯別の売上分析を活用すれば、来客の多い時間帯に人員を集中させるなど、スタッフのシフトを最適化できます。無駄な人件費をかけずに効率的な店舗経営が可能になるため、売上向上に繋がるでしょう。
キャッシュレス決済
キャッシュレス決済は現金のやり取りが不要になるため、会計時間を短縮し、レジ業務の効率化につながります。また、つり銭の間違いや現金盗難のリスクを減らすことも可能です。
顧客にとっても現金を持ち歩く必要がなくなり、スムーズに支払いができるため、利便性が高まります。調査によれば、6割以上の人が「飲食店を選ぶ際にキャッシュレス決済できるかチェックする」とわかっています。
さらに、ポイント還元や割引などの特典を受けられる場合もあり、お得に買い物を楽しめるのも魅力です。
新規顧客の獲得とリピート率向上を目指すには、キャッシュレス決済やポイント決済機能を備えたレジを導入し、キャッシュレス決済に対応したPOSシステムを活用するのがおすすめです。
予約管理機能
飲食店や美容院など事前に予約を受け付ける業種では、予約管理機能が非常に役立ちます。調査によると、ネット予約は電話予約よりも利用率が高いとわかっています。
予約機能があると24時間365日予約の受付や確認が可能になるため、顧客は自分の都合の良い時間に予約を入れられます。 店舗側も営業時間外に予約受付の対応をする必要がなくなり、業務効率が向上するでしょう。
さらに、予約データを分析することで、曜日や時間帯ごとの混雑状況や需要の変動を予測できます。スタッフのシフト管理や仕入れ計画を最適化できれば、人件費や食材のロス削減に繋がり、収益向上につながります
複数店舗の管理機能
複数店舗の管理機能を備えたレジシステムを導入することで、本部にいながらにして、各店舗の売上、在庫、顧客情報、従業員データなどをリアルタイムで確認できます。店舗の状況を迅速に把握し、問題が発生した場合でも即座に対応することができるでしょう。
将来的に店舗数が増加したり、新たな事業を展開したりする可能性も考慮すると、追加で機能をつけられるレジを選ぶと柔軟な対応が可能です。
【規模別】おすすめのレジの種類
おすすめのレジは、店舗の規模によって異なります。ここでは規模別に、どのようなレジがおすすめなのかを紹介します。
小規模店舗はタブレット型のPOSレジがおすすめ
個人経営のカフェや小売店など小規模店舗には、タブレット型のPOSレジが非常に向いています。タブレット型のPOSレジは従来のレジに比べて導入コストが安く、スペースも取らないというメリットがあります。
また、初期費用や月額費用が抑えられるため、導入コストを抑えたい店舗に最適です。近年では、キャッシュレス決済に対応したタブレットPOSレジも増えており、顧客にとっても便利で、会計時間を短縮できます。
複数店舗運営する場合はクラウド型のPOSレジがおすすめ
複数店舗を運営する場合、おすすめなのが、クラウド型のPOSレジです。クラウド型のPOSレジは各店舗の売上データや在庫情報などを、リアルタイムで本社や本部で一元管理できます。例えば、ある商品が特定の地域でよく売れているというデータがあれば、その地域への集中的なプロモーションを展開できます。
また、クラウド型のPOSレジは、本部やセントラルキッチンと連携してデータを共有できることも大きな利点です。さらに、店舗ごとの設定も簡単に行えるため、それぞれの店舗の特性に合わせた柔軟な運用ができます。
全国展開を想定する場合は大規模POSシステムが最適
全国展開を想定するような大規模なチェーンストアなどで必要となるのが、大規模POSシステムです。大規模POSシステムは、会計、顧客管理、予約管理、従業員管理など、幅広い機能を備えています。また、カスタマイズが容易で店舗ごとの独自のニーズにも対応できるため、柔軟な運営が可能です。
さらに、大規模POSシステムは、高度なセキュリティ対策が施されているため、安心して利用できます。顧客情報の漏洩やデータの改ざんといったリスクを最小限に抑え、企業の信頼を守ります。
レジ導入時に使える補助金・助成金の種類
レジの導入には一定のコストが必要です。コストを抑えるには、補助金・助成金が便利です。
ここではレジの導入に使える補助金・助成金を紹介します。
IT導入補助金
IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者などが、自社の課題やニーズに合ったITツールを導入する費用の一部を補助する制度です。対象となるのは、従業員数が20人以下の企業や個人事業主です。
IT導入補助金にはさまざまな種類がありますが、POSレジ導入に利用できるのは「デジタル化基盤導入枠」のものです。補助率はレジ・券売機の場合1/2、限度は20万円までです。
業務改善助成金
業務改善助成金は、中小企業・小規模事業者が従業員の賃金を引き上げながら、生産性向上に取り組むことを支援する助成金です。
業務改善助成金は賃金の引き上げ額によって分類されます。助成上限額は引き上げ額と対象の労働者数によって変わります。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、売上アップや生産性向上のための取り組みを支援する補助金です。
対象となるのは、従業員数が20人以下の企業や個人事業主です。補助率は「通常枠」の場合、補助対象経費の2/3で、補助上限額は50万円です。
ものづくり補助金
ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者が、競争力を強化するための設備投資を支援する補助金です。正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」ですが、一般的には「ものづくり補助金」と呼ばれています。
補助額は最低750万円、最大で1億円です。
以下を満たす3~5年の事業計画の策定と実行が必要です。
- 付加価値額 +3%以上/年
- 給与支給総額 +1.5%以上/年
- 事業場内最低賃金≧地域別最低賃金+30円
業務効率化や売上UPにおすすめのレジ5選
今まで紹介してきたように、レジにはさまざまな種類があり、それぞれにメリットが異なります。中には「どのレジを選べばよいかわからない」という方もいるでしょう。
そこで、ここでは業務効率化や売上UPにおすすめのレジをいくつか紹介します。
サービス名 | イメージ | 初期費用 | 月額費用 | おすすめの業界 | 対応端末・OS | サポート | 決済システム 連携 | 会計ソフト 連携 | 自動釣銭機 連携 | セルフレジ 対応 |
squareレジスター(POS) | 端末費用のみ | 0円 ※無料 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad/iPhone(iOS) Android タブレット | 電話 メール | Square ・クレジットカード ・交通系電子マネー ・QRコード | Squareアプリ 他社アプリ連動可 | 〇 | 〇 | |
かんたん注文 | 問い合わせ | 0円~ ※キャンペーン価格 | 飲食店・カフェ | iPad(iOS) Android タブレット | 電話 LINE | STORES決済 ・クレジットカード ・交通系電子マネー IntaPay ・QRコード国内主要12ブランド ・海外3ブランド | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 問い合わせ | 問い合わせ | |
CASHIER | 0円~ 端末費用のみ ※端末レンタルあり | スタンダード:0円 プロフェッショナル:4,000円 ※税抜 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | Android タブレット | 電話 | Square Spayd StarPay | 問合せ | 〇 | 〇 | |
STORES レジ | 0円~ | フリー:0円 ベーシック:4,950円 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad(iOS) | メール 電話 | STORES決済 ・クレジットカード ・交通系電子マネー カスタム追加可能 | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | 〇 | |
Air レジ | 0円 ※無料 ※iPad 37,790円 (別売) | 0円 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad/iPhone (iOS) | メール チャット | Square Airペイ | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | × | |
スマレジ | 0円 ※無料 | スタンダード:0円 プレミアム:4,400円 プレミアムプラス:7,700円 フードビジネス:11,000円 リテールビジネス:13,200 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad(iOS) | 電話(有料) メール | Square、STORES 決済 楽天ペイ スマレジペイメント ペイメント・マイスター おてがるPay、StarPay | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | 〇 | |
NEC モバイルPOS | 問い合わせ | 問い合わせ | 飲食店・カフェ | iPad(iOS) | 電話 24時間365日 メール | stera terminal AirPAY Anywhere StarPay | 問い合わせ | 〇 | 〇 | |
ユビレジ | 0円 ※無料 ※周辺機器別売り | フリー:0円 プレミアム:6,900円 飲食店向け:8,400円 小売向け:11,400円 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad(iOS) | 電話(有料) メール | Square、STORES 決済 楽天ペイ 食べログPay StarPay など | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | 〇 | |
USENレジ | 0円 ※無料 | 9,980円~/1台 | 飲食店・カフェ アパレル 美容室・サロン | iPad(iOS) | 電話 | USEN PAY USEN PAY QR | MFクラウド会計 弥生会計 freee会計 | 〇 | 〇 |
テスト - テスト
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内容 | ■主要機能 売上分析/予算管理/本部管理/顧客管理 セルフレジ/免税対応/タイムカード セルフオーダー/キャッシュレス決済 オーダーエントリー/API/外部システム連携 ※30日間は全ての機能が無料で利用可能 ■無料トライアル あり ※30日間は全ての機能が利用可能 |