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セルフレジとは?メリット・デメリットや具体的な選び方を紹介

更新日:
目次
セルフレジとは
セルフレジの仕組み
セルフレジの導入費用
セルフレジのメリット
人件費の削減や人手不足の解消
混雑や待ち時間を軽減できる
顧客満足度の向上やトラブルの減少につながる
セルフレジのデメリット
設置にコストがかかる
慣れるまで操作に時間がかかることもある
不正精算のリスクが生じる
セルフレジの選び方
導入コスト – 予算に合っているか
サイズ – 店内を圧迫しないか
種類 – 自店舗のニーズに合っているか
イレギュラーな決済 – 割引シールに対応しているか
POSシステム – どのようなデータを収集できるか
決済方法 – キャッシュレスに対応しているか
操作性 – タッチパネル操作に対応しているか
機能性 – 業界に特化した機能があるか
言語 – 多言語対応しているか
重量 – 持ち運びしやすいか
セルフレジ対応しているおすすめPOSレジ6選
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大規模向けのおすすめのセルフレジ7選
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寺岡精工 – HappySelf(ハッピーセルフ)
東芝テック – セルフレジ WILLPOS-Self(ウィルポス・セルフ) SS-900
アルファクス・フード・システム – セルフショット
パナソニック – 完全自動セルフレジ機「レジロボ®」
日本NCR – NCRセルフレジ スリム
富士電機 – ECS-777(トリプルセブン)
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セルフレジとは

はじめに、セルフレジとはなにか、具体的な仕組みと導入費用を紹介します。

セルフレジの仕組み

セルフレジは、顧客が自ら商品をスキャンして自己で精算するシステムのことです。具体的には、商品をレジに備え付けのスキャナーで読み取ります。読み取った商品は、画面に商品名と価格が表示されます。

商品のスキャンが終わったら、画面の指示に従って会計に進みます。支払いは現金、クレジットカード、デビットカード、電子マネーなどさまざまな方法に対応しており、支払いが完了すると自動でレシートが発行される仕組みです。POSシステムと連携しているため、販売データの収集や在庫管理なども同時に行うことができます。

セルフレジには、今回説明したような顧客がすべての操作を行う「フルセルフレジ」のほかに、店員が商品の登録を行い、顧客は支払いのみを行う「セミセルフレジ」もあります。

フルセルフレジセミセルフレジ
操作方法顧客がすべて操作するレジスタッフがスキャンし、支払いは顧客が行う
レジスタッフの役割トラブル時のみスキャン時トラブル時
店舗側の効率高いフルセルフレジより低い
顧客の使いやすさすべて顧客で完結するため利便性は高いが、慣れるまでに時間がかかることもあるスキャンしてもらう必要はあるものの、スタッフがいるため安心
フルセルフレジとセミセルフレジの違い

セルフレジの導入費用

セルフレジの導入費用は、レジ本体の購入費用、設置工事費、システム導入費などを含め、1台あたり200万〜300万円が目安です。ただし、あくまで一般的な目安であり、導入するレジの台数や機種、導入方法によって大きく変動します。

導入費用を抑えるには、リース契約を利用したり、中古機器を導入したりするという選択肢があります。さらに、人件費の削減やレジ業務の効率化による売上増加など、長期的な視点で見れば十分に回収できる可能性があるでしょう。

セルフレジのメリット

セルフレジの導入には、メリットとデメリットがあります。上述したように導入費用はけして安くないため、メリットとデメリットを比較したうえで、自店舗に必要かどうかを見極めることが重要です。

ここではセルフレジのメリットを紹介します。

人件費の削減や人手不足の解消

従来の有人レジでは、レジごとに従業員を配置する必要がありました。しかし、セルフレジを導入すれば、少ない従業員で複数のレジを担当できるため、人件費を大幅に削減することが可能になります。特に、スーパーやコンビニなど、多くのレジを必要とする店舗では効果が顕著に現れるでしょう。

さらに、従業員をレジ業務に配置しなくて済むため、人手不足の問題も解消できます。人材確保が難しい状況でも、業務を円滑に進めることが可能になります。

混雑や待ち時間を軽減できる

レジの混雑や待ち時間は、お客様の不満につながります。例えば、スーパーでは、「レジ待ちの長さ」と「混雑」がお客様の抱える最も大きな不満であるとわかっています。

スーパーマーケットへの2大不満
出典:PR TIMES

セルフレジはバーコードスキャンや支払いなど、一連の操作を顧客自身が行うため、精算時間を減らすことができます。ピーク時でも顧客を複数のレジに分散させることができ、混雑を緩和できるでしょう。

顧客と従業員の金銭のやりとりがなくなり、精算時間が短縮されることもメリットです。

顧客満足度の向上やトラブルの減少につながる

セルフレジを導入することで、レジ業務が効率化されるため、従業員は接客に専念できるようになります。顧客一人ひとりに丁寧なサービスを提供できるようになり、顧客満足度の向上に役立つでしょう。

また、商品をお客様自身がスキャンするため、会計ミスが起こりにくく、店員とのトラブルを減らすことにも繋がります。さらに、現金に触れるのはお客様だけであるため、衛生面を気にする方にとっても安心感があるでしょう。近年では、多言語対応のセルフレジも増えており、外国人観光客でもスムーズに利用できるようになっています。

セルフレジのデメリット

セルフレジにはデメリットがあることも知っておきましょう。ここでは3つのデメリットを紹介します。

設置にコストがかかる

セルフレジを導入するには、初期費用や決済手数料、機器やセキュリティ対策の費用など、数百万円以上のコストがかかる場合があります。導入後は短期的に経営を圧迫する可能性があり、費用対効果を得るには運用を成功させる必要があるでしょう。

コストを抑えるため、まずは少ない台数で試験的に導入するのが望ましいでしょう。セルフレジ導入を検討する際は、事前にしっかりと費用対効果を検討することが重要です。

慣れるまで操作に時間がかかることもある

セルフレジは従来の有人レジとは操作方法が異なるため、初めて利用する顧客にとっては戸惑う場面もあるかもしれません。実際に、「スーパーマーケットにおける、セルフレジのお困りごと」の1位が操作方法です。

スーパーマーケットにおける、セルフレジのお困りごとのランキング
出典:PR TIMES|株式会社アスマーク

例えば、商品のバーコードをスキャンする方法や支払い方法の選択など、慣れるまでには多少の時間が必要です。特に高齢者には従業員のサポートが必要な場合があるでしょう。

また、セルフレジは無機質なイメージを持たれやすく、苦手意識を持つ人もいます。そのため、セルフレジ導入初期は、操作方法を丁寧に説明する案内係を配置したり、分かりやすい操作マニュアルを用意したりするなどのサポート体制が重要です。

不正精算のリスクが生じる

セルフレジは顧客自身が商品をスキャンして会計を行うため、悪意のある人が不正に精算を行うリスクがあります。例えば、高額な商品のバーコードをスキャンせずに通過させたり、安い商品のバーコードをスキャンして高額な商品を持ち去ったりするなどの不正行為が考えられます。

さらに、セルフレジでは、年齢確認が必要な商品(酒類やタバコなど)を、未成年者が不正に購入できてしまう可能性もあります。このような不正精算を防ぐためには、監視カメラの設置や従業員による巡回など、さまざまな対策が必要です。それでも不正が発生した場合、スタッフが迅速に対応することが大切です。

セルフレジの選び方

導入コストがある程度かかってしまうため、セルフレジは慎重に選ぶのが大切です。ここでは選び方を詳しく解説します。

導入コスト – 予算に合っているか

セルフレジを導入する際には、本体価格だけでなく、設置工事費や初期費用、インターネット環境の整備、従業員への操作研修費などさまざまなコストが発生します。料金が高ければ経営の負担になるため、予算に見合った選択が重要です。

コストは導入するレジの台数や店舗の規模、導入方法によって大きく異なります。リース会社を利用するなど、コストに合った導入方法を選ぶのがよいでしょう。

サイズ – 店内を圧迫しないか

セルフレジを導入する際は、レジ本体のサイズが店舗のスペースに合っているかを確認することが重要です。店舗の規模やレイアウトに対して大きすぎるレジを選んでしまうと、通路を狭くしてしまったり、他の設備の配置を妨げてしまったりする可能性があるでしょう。

将来的に店舗のレイアウト変更やレジの台数増加を検討している場合は、拡張性も考慮してレジを選ぶ必要があります。

種類 – 自店舗のニーズに合っているか

セルフレジには対面式やスマートフォン操作タイプなど、さまざまな種類があります。どちらのタイプが適しているかは、店舗の業態や規模、顧客層によって異なります。

例えば、商品点数が多い店舗では、スピーディーな会計処理が可能な対面式セルフレジが適しているでしょう。 一方、商品点数が比較的少ない店舗では、省スペース化が可能なスマートフォン操作タイプが適しています。 

イレギュラーな決済 – 割引シールに対応しているか

セルフレジを選ぶ際には、割引シールやクーポン券など、イレギュラーな決済に対応しているかどうかも重要なポイントです。通常のバーコード読み取りだけでなく、値引きシールや割引クーポンに対応していないセルフレジの場合、店員を呼ばなければ処理できないケースが発生し、かえって効率が悪くなってしまう可能性があるでしょう。

特に、スーパーマーケットやドラッグストアなど、割引セールを頻繁に行う店舗では、割引シールへの対応は必須といえるでしょう。導入を検討しているセルフレジがどのような割引処理に対応しているのか、事前に確認しておくことが重要です。

POSシステム – どのようなデータを収集できるか

販売履歴をマーケティングに活用するなら、POSシステムの有無や収集できるデータの種類を確認することが重要です。収集したデータを販売戦略の立案や顧客満足度向上に活用できます。例えば、売れ筋商品の分析や購買動向の把握、キャンペーンの効果測定などに役立ちます。

このように、売上管理だけでなく在庫管理や人気商品の分析にも役立つのがPOSシステムの強みです。導入を検討する際は、どのようなデータを収集できるのか、自社のニーズに合わせてPOSシステムの機能を確認することが重要です。

決済方法 – キャッシュレスに対応しているか

近年、キャッシュレス決済の利用者は増加傾向にあります。経済産業省によれば、常に右肩上がりで増加しているとわかります。

キャッシュレス決済比率の推移
出典:経済産業省|2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました

クレジットカードやQRコードで支払う人が増えているため、現金のみの店舗は敬遠されがちです。セルフレジもクレジットカードやQRコード支払いに対応したものを選ぶべきでしょう。

また、外国人観光客の利用を想定する場合は、海外で普及している決済方法に対応しているかどうかも確認しておきましょう。

操作性 – タッチパネル操作に対応しているか

セルフレジを選ぶ際には、顧客がスムーズに操作できるよう、操作性の良さも重視する必要があります。近年ではタッチパネル式のセルフレジが主流となっており、直感的な操作が可能です。画面の大きさや見やすさ、ボタンの配置なども、操作性に影響する要素です。

会員カードやポイント利用、クーポンの使用などをお客様がタッチパネルで操作できる機能があると便利です。導入前に、実際にセルフレジを操作してみる機会を設けるなどして、操作性を確認することをおすすめします。

機能性 – 業界に特化した機能があるか

セルフレジには、スーパーや小売店向け、医療向けなどさまざまな用途に対応した機種があります。例えば、医療向けであれば、患者の受付や会計、薬の受け渡しを効率的に行うための機能が搭載されているかどうか、サロンであれば、予約管理やポイントを活用した会計処理が簡単できるかどうかに注目するのがおすすめです。

オールラウンドタイプもありますが、業種特有の機能を搭載したセルフレジのほうが使い勝手が良いでしょう。導入前に、自店舗の業務フローや顧客のニーズに合った機能が搭載されているかを確認することが重要です。

言語 – 多言語対応しているか

近年、訪日外国人観光客の増加に伴い、セルフレジに多言語対応機能を求める店舗が増えています。国土交通省によると、2023年には3469万人もの外国人が日本を訪れています。

訪日外国人旅行者数・出国日本人数の推移
訪日外国人旅行者数・出国日本人数の推移

英語や中国語、韓国語など、主要な言語に対応しているセルフレジを導入することで、外国人観光客でもスムーズに買い物を楽しむことができます。

多言語対応機能は顧客満足度向上だけでなく、従業員の負担軽減にも繋がります。外国語対応に不慣れな従業員でも、セルフレジがあれば言葉の壁を気にせず、スムーズな接客が可能です。

重量 – 持ち運びしやすいか

セルフレジの重さは、導入の手間や設置コストを考えるうえで重要です。レジ本体が重すぎると移動や設置作業に手間がかかり、従業員の負担が大きくなってしまいます。例えば、イベント会場や催事などでセルフレジを一時的に利用する場合や、店舗のレイアウト変更を頻繁に行う場合は軽量で持ち運びしやすいレジが便利です。

レジの設置場所によっては、床の耐荷重も考慮する必要があります。重量のあるレジを設置する場合、床の補強工事が必要になるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

セルフレジ対応しているおすすめPOSレジ6選

今まで説明してきたように、セルフレジは自店舗に合ったものを導入するのがおすすめです。ただ、さまざまな種類があるため、「どれを選べばよいのだろう」と不安になる方もいるでしょう。

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大規模向けのおすすめのセルフレジ7選

ここでは大規模向けのおすすめのセルフレジをいくつか紹介します。

ビジコム – BCPOS

  • 価格:1,054,500円(税抜)
  • 本体が2色から選べる
  • スマホリーダー付き

BCPOSはセミセルフレジと、従来のレジ双方を販売していますが、セミセルフレジとの差額は約7万円です。アップグレードとして、差額を払っての入れ替えはできないため、これからBCPOSのレジ導入をするのであれば、セミセルフレジがおすすめです。スマホリーダーもついているため、電子マネー決済をすることも可能です。

詳細はこちら:https://www.busicom.co.jp/bcpos/dispenser/

寺岡精工 – HappySelf(ハッピーセルフ)

  • 狭い店内でも安心の一体型あり
  • セミセルフ・フルセルフレジ双方の運用が可能
  • クラウド型のマルチ決済サービスに対応

HappySelfは、セミセルフとフルセルフ、どちらのレジにも対応できる点が最大のセールスポイントになるでしょう。状況に応じて使い分けられるため、導入し直しを余儀なくされることがありません。また、一体型とカウンタートップタイプを選べ、売り場の広さに合わせた導入が可能になっています。

詳細はこちら:https://www.teraokaseiko.com/jp/products/PRD00337/

東芝テック – セルフレジ WILLPOS-Self(ウィルポス・セルフ) SS-900

  • 割引シール認識ができる
  • 小銭用のトレーの特許を取っている
  • 青果対応可能なスキャナに対応予定

WILLPOS-Selfの特徴は、数々の特許を取っているフルセルフレジである点です。小銭投入口は1枚ずつ入れるのでなく、大きなトレーで枚数を確かめてから入れられる特許を取ったトレーから流して入れられ、割引シール認識にも対応する特許も取っています。また、今後青果の認識にも対応するスキャナに対応予定であるため、スーパーでは特に活躍するでしょう。

詳細はこちら:https://www.toshibatec.co.jp/products/wpss900.html

アルファクス・フード・システム – セルフショット

  • モバイルオーダーシステムと連動する
  • 機器の組み合わせが自由
  • 自動発注システムとの連動も可能

飲食サービス業に最適なのが、フルセルフレジのALPHAX FOOD SYSTEMです。モバイルオーダーシステムと連動させることで、テイクアウトはもちろん、機器の組み合わせによっては割り勘にも対応が可能になっています。また、各種クレジットカードや電子マネー決済もそろっているため、精算時に行列になってしまう心配も減ります。

詳細はこちら:https://www.afs.co.jp/category/products/pos/selfregi.html

パナソニック – 完全自動セルフレジ機「レジロボ®」

  • 完全自動のフルセルフレジ
  • 待ち時間が最小限で済む
  • もの珍しさの買い物も見込める

レジロボは、バーコードの読み取りから袋詰めまで、完全に自動化されているフルセルフレジです。顧客は商品を所定の場所に置き、お金を支払い、袋詰めされた商品を受け取れば終了という、究極のレジになっています。待ち時間が最短で済む上に、「どのように袋詰めされるのか」もの珍しさの買い物も見込める画期的レジです。

詳細はこちら:https://www.panasonic.com/jp/corporate/wonders/prize/2017/regirobo.html

日本NCR – NCRセルフレジ スリム

  • スリムなレジシステム
  • キャッシュレス専用にもできる
  • 他社のPOSとも接続できる

名前のとおりスリムNCR セルフレジ スリムは、他社のPOSシステムとも容易に接続が可能であるため、すべてのシステムを一新する必要性がありません。最小限のコストで導入が可能です。また、クレジットカードや電子マネー専用の、キャッシュレス専用フルセルフレジとしても活躍するため、キャッシュレス専用レジとして導入してもいいでしょう。

詳細はこちら:https://www.ncr.co.jp/products/self/selfslim

富士電機 – ECS-777(トリプルセブン)

  • 非常にコンパクト
  • 現金会計機能に特化している
  • 一時保留機構がついている

ECS-777は、セミセルフレジで、現金決済に特化している非常にコンパクトなものです。現金決済に特化しているため、オプションには棒金ストッカーや薄型ドロアなど、現金を扱うために必要となることの多いものが用意されています。また、現金授受のトラブルが発生しても、一時保留機構があるため、預かり金に間違いがないか確認が容易です。

詳細はこちら:https://www.fujielectric.co.jp/products/currency_equipment/change_dispenser/

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